タイム*Thymeについてのノオト







4つのハーブ

 

いつの頃だか忘れたけれど、大人になってからテレビで映画『卒業』がやっていた。なんとなく聞いたことがあった映画なので観ようとつけていたけれど、漂う不安や焦燥感が古いフイルムと相まって、あまり好きなタイプの映画だとは思わなかった。

ただ映画の中の音楽は印象深くて、あとで調べて『サイモン&ガーファンクル』にたどり着き、音楽を聞いていたのを覚えています。

 

その中の一つが、『Scarborough Fair』と言う曲。

パセリ、セージ、ローズマリー&タイム。

ハーブの名前が曲の中に入っている。不思議だけど、あまり違和感なく、スルリと歌われている。

パセリ、セージ、ローズマリー&タイム。

何度も出てくるハーブの名前は魔法の呪文のよう。

 

この曲はもともとはイギリスで古くから歌われている民謡をアレンジした曲だそうで、この4つのハーブがあればと思われる人気のハーブだったんだろう。

パセリ、セージ、ローズマリー&タイム。

確かにこの4つのハーブがあればいろいろなお料理が作れる。

そして、いつの時代も変わらない。そんな気持ちにもなる。魔法のハーブの呪文。

 

タイム

 

その歌の中にも出てくるのが、タイム。
タイムは可愛らしい小さな花を咲かせるのと、『タイム』と言う名前だけに(スペルが違うけれど)、ゆったりとリラックスの印象が強いハーブ。

ただその印象とは裏腹に、香りもしっかり、ピリッとした風味の強いハーブで、様々なお料理に使われる万能選手系なのです。

 

タイムは種類が多いのでも有名。その中でも個人的にはフレンチタイムが好きで、育てて使うとしたらフレンチタイムか万能なコモンタイムにしています。ただお料理に使う場合は、味が安定するのと、家で育てていると気候のせいなのかタイムの特徴なのか香りが薄くなったり、香りが混ざったりするために、ドライを購入することもあります。

タイムは、他のハーブとも合わせやすく、マジョラムと合わせるとさらに深みが増す香りになり、ローズマリー、セージと合わせると防腐効果や臭み消しにも効果を発揮し消化にもいいので、あると便利なハーブの一つです。

 

タイムとブレンドするなら
タイム+マジョラム
タイム+マジョラム+セージ
タイム+ローズマリー+セージ
タイム+ローズマリー+セージ+マジョラム

 

このあたりを覚えておくとブレンドしやすくなります。もちろん、タイムだけでもさまざまなお料理に使うことが出来るのですが、ブレンドしたい方におすすめのブレンドです。

例えば、白身の魚にはタイムとマジョラムを少し足して焼くとか、鶏肉だと味もしっかりしているので、焼く前にタイム+ローズマリー+セージ+マジョラムとお塩と一緒にまぶしてから焼くとか。

野菜ならば、トマト、茄子、ズッキーニなど夏野菜と相性がいいハーブで、タイム単体でもブレンドしても相性がよく、上のブレンドと合わせるとバラエティーに富んだ味を楽しむことが出来ます。

 

 

タイムのお花

 

タイムを育ててお料理に使う場合の最大の喜びは、葉よりお花を使えることかもしれないです。春先のシーズン、お花を摘んでお料理に使うと、なんだか明るい気持ちになれます。

タイムのお花の味は、葉の部分より優しく、何より見た目が可愛い。カナッペに乗せたり、お花を入れて氷を作ったりと楽しむことが出来ます。

今ではエディブルフラワーと名前をつけて、食べられるお花を販売されているところも見かけるようになったので、特別な日に使ってみるのもおすすめです。

同じチモール系の香りとして、インド料理によく使われるハーブ、アジョワンがあります。カレーだけでなく、ナンに使われていることも。タイムと同じく殺菌、防腐作用があるのも一緒。
ただこちらはセリ科の植物でタネを乾燥させて使います。

 

アロマテラピー

 

タイムはチモールとリナロールが多く入っているので、消毒や殺菌の要素が強く、風邪やのどの痛みなどを感じた時にブレンドするハーブの一つです。効果も強めなので、ブレンドする場合は1滴など少量のみにします。

肩こりのマッサージのオイルを作る時にも1滴入れることもあります。疲労や体の温めて流していく効果もあります。

 

育てる

 

種からも育てられますが、挿し木で育つので、春先に土に挿して作ります。
お花が咲いた後や、繁ってきたら刈ってあげると風通しもよくなり、育ちやすくなります。
虫もつきにくく、園芸用などを含めると種類も多いので、初心者でも育てられるハーブです。

食用目的ならば、おすすめの品種はフレンチタイム、コモンタイム、レモンタイムなど。
他にもお店によっていろいろあるので、好きなタイムを探してみるのもいいかもしれません。

違う種類を側に置くと、香りが少し変化することもあるみたいなので注意。
そして、ローズマリーと同様に、タイムも上手く育ってしまうと木化してしまいます。育った喜びはあるのだけれど、移動も出来なくなるので最近私はもっぱらプランター派。反対に、気に入ったタイムを見つけていつまでも置いておきたい方は、木化してしまうのもいいかもしれません。

 

タイム

英:Thyme

別名:たちじゃこう草

科名:シソ科

 

Scarborough Fair MUSIC

 

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, Sage, Rosemary and Thyme
Remember me to one who lives there
For once she was a true love of mine・・・

サイモン&ガーファンクルが歌うスカーボロフェアを見つけました。
歌詞にハーブの名前が何度も出てきます。

パセリ、セージ、ローズマリー&タイム。

なんだか不思議な歌なので一度聞いてみて下さい。